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1:しんちゃん
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2024/05/16 (Thu) 17:04:20
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みなさん こんにちは。さて、大河ドラマですが、今回は、一条朝の四納言のひとり、藤原行成にスポットライトを当てました。
○ 一条朝の四納言(しなごん):道長を支えた4人の公卿 藤原公任/斉信/行成/源俊賢
1. 公任(きんとう・町田啓太):道長とは同い年だが、「おれは、いまのままずっと参議でよい。・・・ 漢詩や和歌や、読書や管弦を楽しみながら、この先は生きていきたい。・・・道長と競い合う気にはなれない」
2. 斉信(ただのぶ・金田哲):様子を見ていたが、変わり身の早さで道長につく。定子に忠誠をつくす清少納言とは袂を分かつこととなる。
3. 源俊賢(としかた・本田大輔):明子の兄。道隆に仕えていたが、道長に権力が移るのを見定め、頭角を現す。自分が蔵人頭(天皇の首席秘書)から昇進する際、後任として行成を推薦した。
4. 行成(ゆきなり・渡辺大知):道長の6歳下。蔵人頭に抜擢されると、自分を推薦してくれた源俊賢に生涯感謝し、のちに彼より出世したときも、決して俊賢より上座に座らなかった。
○ 蔵人頭になった行成は定子に仕える清少納言とも顔を合わせるようになった。「枕草子」にも行成とのエピソードが書かれている。(第129段 逢坂の関)
(少納言)夜をこめて鳥の空音は謀るとも よに逢坂の関は許さじ
(行成:返歌)逢坂は人越えやすき関なれば 鳥鳴かぬにもあけて待つとか
○ 三蹟のひとり
(公任)行成は字がうまい。女子たちはみな、行成の字をほしがる。
(少納言)行成から文をもらって、それを速攻で中宮定子へ献上した。(皆、行成の書を真似る)
次回、まひろの父は小国淡路の守に任命された。それが、急遽、大国越前の守に。なぜ?まひろが動いた?ドラマは知りませんが、当時、宋人が多数越前に来ており、漢文の知識が豊富な為時を推挙する人が複数いたのは事実のようです。
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3:せっちん
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2024/05/17 (Fri) 15:39:05
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大河ドラマよりはまってしまう、しんちゃんさんの解説の涼やか、()がおしゃれすぎる~~~注目!思惑、思惑、ドロドロしている世界です。やりとりもハイレベル。ぼーとしていられませんね。それとあのシーン、愛人通いですって、罰当たりめーーーー。〇ねばよかったのよ。次、早くーーーー
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2:しんちゃん
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2024/05/17 (Fri) 14:42:16
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皆さん コンニチハ。快晴です。大河ドラマ 続きです。
○「放たれた矢」(長徳の変のはじまり)について
花山天皇は忯子を愛していた(添付図の上左参照)。
忯子の死を嘆き悲しんだ天皇は、出家し花山法皇になった(寛和の変)。10年前です。
元々女好きだった法皇は、出家後も、忯子の面影がある四の君(忯子の妹)のもとへ密かに通っていた。姉の三の君も同じ家(鷹司殿)に住んでおり、伊周は三の君のもとに通っていた(添付図の上右)。
てっきり三の君を寝取られると勘違いした伊周は、弟の隆家に相談した。
伊周と隆家は花山法皇が明け方近く鷹司殿から帰るところに矢を射かけた。この矢は花山法皇の袖を貫通し、花山法皇は大慌てで帰宅する。
花山法皇は愛人通いをしていたことが表沙汰になることを恐れ、事件を表沙汰にすることを嫌った。しかし、どこからかこの話を聞きつけた道長は、これを伊周追い落としのチャンスと考え、動き出した。
○清少納言の里居(添付図の下段、詳細な解説は右上URL参照)
長徳の変後、斉信(ただのぶ・金田哲)らと交際があった清少納言に道長方に内通しているという噂がたてられたので、彼女は長期の里居を続けた。
このような清少納言に救いの手を差し伸べたのが中宮定子であった。
『秋のある日、文が届いた。
包まれた紙を開けてみると、紙には何も書かれておらず、ただひとひらの小さな黄色の花びらが。
山吹の花であった。
花びらに目を寄せると、細く小さな美しい墨の字で「いはで思ふぞ」とのみ書かれている。
「いはで思うぞ」…
(山吹の花の色に染められた衣。これを着る方はどなたかとその衣に問いかけてみたけれど、口をつぐんだまま答えてはくれなかった。それはそうだ、山吹色は”くちなし”の実で染めるのだから。)
山吹の花を使ったのは、「問へど答へぬ口なしにして」を思い起こさせるため。誰だかは言わないけど、あててごらん。
その花びらに「いはで思ふぞ」と書いたのだから、秘密の人の秘密の想い。二重の秘密なのだ。
しかも季節は秋。山吹は春に咲く花なのに、秋に咲くとは、この花は季節はずれに咲く返り花なのだ。
この花に託された思いは、「早く帰りよ」。』
(枕草子第137段)
詳細な解説はこちらにあります。
【日本史】大河ドラマ「光る君へ」を3倍楽しむ‼(第19回)白駒妃登美
https://www.youtube.com/watch?v=C0Dd5fp41GM